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永田町通信
(H20.08.19)
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 去る8月2日福田首相は、自民党の役員人事と内閣役員人事を行った。人事の目玉は何と言っても、国民的人気のある麻生太郎氏の幹事長起用であると思う。近づく衆議院解散・総選挙を視野に入れた政権浮揚策として、麻生氏を最重要ポストに引き込んだ事には間違いない。自民党政調会長に起用された保利耕輔氏は自民党切っての農政・教育に精通する政治家である。内閣人事では町村官房長官、高村外相というベテランが留任し、財務相に伊吹氏、経済財政担当相に与謝野氏が起用されたのは選挙を強く意識して、福田首相としては最高であり最強の人事を行ったのではないかと思う。福田総理は、内閣改造のポイントを「国民が生活改善を実感できる政策を重視した布陣」と強調。「消費者行政の一元化、行政のムダ・ゼロ、低炭素社会の実現、年金記録問題への対応、社会保障制度改革など改革は着実に進んでいる」とし、これからも改革をさらに進めていく「安心実現内閣」と名付けた。また、福田内閣の重点政策である消費者行政推進担当に内閣府特命担当大臣として党の消費者問題調査会長を務めた野田聖子氏を抜擢したのも目玉である。この内閣改造により各新聞社が全国緊急世論調査を実施したところ、変わらなかったから十数パーセント上昇まで色々あったが世論調査の取り方によるものであるが、もっと上がると思う。近いうちに始まる、9月中旬に開会される次期臨時国会で新内閣の最大の課題である原油や食料価格の高騰への対策を緊急に示し、年金問題、医師不足など社会保障への不安解消に筋道をつけることである。そうすれば国民からの信頼も大きくなり支持も大きくなる。民主党も政局第一で、衆議院を解散に追い込むことだけを目標とすることなく、今国民が何を求めているか、国民のために何が必要なのかの観点で国会運営することを期待している。

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