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永田町通信
(H20.04.30)
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 4月27日に行われた衆議院山口2区補選で自民党・公明党が推薦した山本氏が、民主党・社民党が推薦した平岡氏に2万2000と言う大差で破れた。このことに関し自民党伊吹幹事長は、私の目から見れば「特に後期高齢者医療制度について一方的な報道が相次ぐと高齢者の信頼を失った事もあるだろう、その意味では説明が足りず、それが直撃した」と述べた。今後も引き続き後期高齢者医療制度の内容を説明していく、仕組そのものは何らおかしいところはない。誰が政権をになっても同じ事を考えるだろう。と話している。
野党側は、政治課題に「ガソリン・年金・高齢者」を3点セットとして政府・与党を追究した。その中で特に集中的に批判したのが後期高齢者医療制度であって75歳以上の高齢者は、今までならば子供などが掛ける被用者保険の被扶養者であった人が新たに自分の保険料を負担しなければならない。しかもその保険料は少ない年金から天引きすることになっていてその実施が4月15日であった為に12日後の山口2区の補欠選挙に直接影響したと思われる。桝添厚生労働相は「高齢者医療制度」は、国民皆保険制度を守るためのもので、後期高齢者の給付費に公費50パーセント、若年者層から40パーセント、高齢者の保険料負担は従来と同じ10パーセントであり、負担に大きな変化はないと説明しているが、そこのところが余り国民には理解されていない。国民健康保険から後期高齢者医療制度への移行により保険料の負担は、基礎年金だけの場合はどうなる。厚生年金だけの場合はどうなる。又、介護保険と合わせて保険料はどうなる。と明確に説明して理解を求めないから不安ばかりが大きくなり厚生労働省・政府の話すことが疑いをもたれるのではないか。その不安をうまく利用したのが民主党の戦術であった様に思われる。
 そもそも山口県と言えば戦前では、第一代の伊東博文総理始め5人の総理が生まれ、戦後では、岸、佐藤、安倍という3人の偉大な総理大臣が輩出されている地域でもある。自民党が選挙には断然有利である筈である。

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