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永田町通信
(H19.11.08)
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 参院選挙で圧勝した民主党は強気一辺倒の国会運営が続いていた。しかし、攻撃目標としていた安倍前首相が所信表明も終わり国会論戦を前に敵前逃亡の様な形で突然に首相を辞任されたので、これには国民も民主党も驚いた。政治空白は最小限にとどめるとして福田新首相が誕生した。福田首相は柔軟な国会運営を志し、いつも民主党と協議するという言葉を口にしていた。これには、小沢民主党も対処方法を手探りの状態であった。一方霞ヶ関の官僚達は民主党に対して自民党と同じように丁寧に予算説明に回っている。何事も参院の民主党の同意がなければ成立しない状況はすでに政権交代がなされたかのような雰囲気でもある。
 参院での与野党の勢力図は政界再編がない限り3年から6年間は続く、予算は衆議院優先であるから成立しても、これを執行する法律が廃案になれば国政が停滞する。これでは、国民生活に悪い影響を与えることになる事を非常に心配して、福田首相は2日、民主党の小沢代表と会談し連立政権樹立に向けた政策協議を始めることを提案した。この提案を持ち帰った小沢代表はその夜、党の役員会を開いて対応を協議した。その時赤松選挙対策委員長等から「選挙で民意を経ないで連立を組むのはおかしい。今すぐ断るべきだ」と発言があり、これがきっかけとなって全会一致で提案を拒否する方針を確認した。小沢代表は直ちに福田総理に「連立は飲めません」と伝えた。小沢代表にしてみれば自分が選んだ党役員から自分の考える政策が拒否されたと見えたのであろう、民主党鳩山由紀夫幹事長に代表の辞職願いを提出した。民主党内は大騒ぎとなり党幹部は小沢代表の辞意撤回を求めた。これを受けて11月7日民主党の両院議員懇談会で「もう一度、代表を務め、最後の決戦にあたりたい」と述べた。こうした一連の動きも小沢流選挙に対する動きではないかという見方をする選挙民もいたが、いずれにしても寄り合い世帯の弱点がでた結果ではないかと思われます。

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