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永田町通信
(H18・4.25)
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 衆議院千葉7区の補欠選挙に自民党も民主党も党首と党幹部が揃って応援に出かけた。小泉首相にとっては首相として最後の国政選挙の応援であり、小沢代表にとっては代表として最初の国政選挙である。その為か各党の力のいれようは特別である。そもそも、この補欠選挙の原因を創ったのは、昨年の郵政解散の総選挙で当選した自民党の松本和巳氏が陣営の選挙違反に絡んで辞職したのに伴う補選である。一方民主党は「送金偽メール問題」で前原代表が辞任し、小沢新代表が就任したばかりである。政権交代を訴える小沢代表と選挙違反で危機感を強めている小泉首相が共に力を入れて対抗心を露わにして党首対決の様相を強めてきた。自民党が推薦する斉藤健候補は、東大卒の元通産官僚で前埼玉県副知事といった超エリートである。一方民主党が推薦する太田和美候補は、キャバクラ嬢経験者で前千葉県議である。といった全く対照的な両候補者であるが、さきの世論調査では太田候補がリードしているという報道がなされていた。そこで、自民党は「小泉チルドレン」を大挙して投入。安倍官房長官、谷垣財務相、麻生外務大臣等ポスト小泉候補に加え、首相自らも選挙区にはいった。しかし、結果は955票差という僅差ではあるが民主党が押す太田和美候補が勝利を獲得した。郵政民営化のような大きな争点ではないが、自民党も民主党も大きなマイナスを抱えた選挙であっただけに、これを教訓に自民党も地方県連と本部との捻れを正して、来年の参議院議員選挙に向かわないと大敗の恐れはまぬがれないであろう。

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