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永田町通信
(H17・11.21)
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 特別国会最終日に小泉首相は第三次小泉内閣を改造した。「ポスト小泉」候補に安倍晋三氏を官房長官として起用、谷垣財務相を留任し、麻生総務相を外務相に起用して事実上改革について競争をさせて、その中から次の総理を決める。と語っているが、これも、総選挙で圧勝した余裕であり、郵政民営化反対者を排除したという自信からの発言である。今回の改造内閣で科学技術担当相として参議院議員の松田氏が入閣したのは、9月の総選挙で岐阜1区の野田聖子氏の刺客である対立候補の佐藤ゆかり氏を全面的に応援して東海ブロックでの功績を挙げたからであると本人が記者団に語っている。自民党岐阜県連でも選挙中からその噂は出ていたようである。これまでの自民党幹部のやり方(解散、総選挙、刺客、政党支部の廃止、離党勧告、除名)を見ていると、これからの年金問題、医療、社会保障、三位一体改革、憲法改正、教育基本法等重大な問題はどうなっていくのか、日本の将来が心配である。誰もが意見も言わず、選挙民の陳情も意見書も無視して取り上げることがない国会となることだけは止めて貰いたい。自民党議員が幹部の発言に恐れおののいてばかり居ては国民が悲劇である。この選挙で296もの議席を獲得した小泉首相への批判は党内からは全く聞こえてこない。武部幹事長をはじめ党幹部や閣僚は総理の意に沿う人物で固めてしまった。こうした体制で党内の民主主義が機能するのだろうか。自民党の良いところは色々意見が言える柔軟さがあったが、不自由民主党にならないよう国民の監視が望まれる。

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